自分との約束

私たちは子供の頃から「約束を守りましょう」と教えられてきました。
そう教えられて、子供の頃、「約束を守るのは良いこと、約束を破るのは悪いこと」と単純に考えていました。
でも、社会人になって仕事を始めると、約束を守ることって道徳的な良いだけでなく、実は実利的なメリットもあるんだと気づきました。

 

例えば、売買契約。
契約って、簡単に言えば「お互いの約束」ですよね。
売る人が「この商品をこの価格で売ります」と約束して、買う人が「その金額を払います」と約束する。
そんなシンプルなやり取りが、商取引の基本です。

「そんなの当たり前じゃない?」と思うかもしれません。
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、売る人も買う人も「約束を守らない人」だったらどうなるでしょう?
売る側はお金を受け取っても商品を渡さないかもしれないし、買う側は商品を受け取ってもお金を払わないかもしれません。
そんな状況では、取引なんて成り立ちませんよね。

 

実は、私たちが毎日当たり前にしている買い物や仕事のやり取りは、「お互いが約束を守る人である」という信頼があって初めて成り立っているんです。
この信頼があるから、売る人は商品を売ってお金を得られるし、買う人は自分では作れないものやサービスを手に入れて、生活を豊かにしたり、ビジネスを成長させたりできる。
約束を守るって、私たちにとって大きなメリットがある行為なんですね。

 

他人との約束の大切さが分かったところで、ちょっと視点を変えてみましょう。

 

私たちは他人との約束は意識していますが、「自分との約束」についてはどうでしょうか。

「自分との約束って何?約束って他人とするものじゃない?」と思われるかもしれません。
確かに、他人とするような言葉ではありませんが、実は私たちは日々自分との約束をしているんです。
例えば、「今日は12時までには寝よう」「今日は筋トレをしよう」「今日はSNSをだらだら見るのをやめよう」

 

でも、正直なところ、多くの人は自分との約束を軽く見てしまいがちですよね。
なぜなら、他人との約束と違って、破っても誰かに迷惑をかけるわけじゃないし、すぐには困らないからです。
でも、実は自分との約束を守るって、他人との約束と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に大事なことなんです。

 

どうして自分との約束がそんなに大事なのかと言うと、それは「自分への信頼」を育むからです。
もしあなたが誰かと約束をして、それをちゃんと守り続けたら、その人はあなたを信頼してくれますよね。
そして、その信頼が深まれば、より大きな協力や取引が生まれるかもしれない。
同じように、自分との約束を守り続けると、「自分への信頼」がどんどん深まっていくんです。

そして、この「自分への信頼」がイコール「自信」です。

 

自分との約束を守ることで、「私ってやると決めたことはちゃんとできるんだ」と思えるようになる。

そうすると、新しいことにチャレンジする勇気や、継続する力が湧いてくるんです。

「自分との約束を守る」なんて言うと身構えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
まずは小さなことからで十分です。
例えば、「毎朝5分だけ筋トレをする」「寝る前に1日良かったことを3つ書き出す」「1日1回、深呼吸してリラックスする」
こんな簡単なことから始めてみてください。

 

大事なのは、その小さな約束を「守り続ける」こと。
最初は「これで何か変わるのかな?」と思うかもしれませんが、続けていくうちに、自分への信頼が少しずつ育っていくのを感じるはずです。そして、その信頼が自信に変わり、もっと大きなことに挑戦する力が湧いてきます。

 

もしあなたが「もっと自信を持ちたい」「やりたいことに挑戦したい」と思っているなら、まずは「自分との約束」を守ることから始めてみませんか?

あなたの人生を応援しています。

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