完璧主義と完了主義
あなたは「完璧主義」と「完了主義」どちらでしょうか?
簡単に言うと、完璧主義は「すべてを完璧に仕上げないと気が済まない」という考え方。一方、完了主義は「完璧じゃなくても、まずは終わらせることを優先する」という考え方です。
例えば、仕事で資料を作るなら、完璧主義は「ミスが一つもない状態で提出したい」、完了主義は「70%の完成度でもとりあえず提出してしまおう」と考える違いですね。
「それは完璧でださなければならないでしょう。完成していないと分かっているのに出すなんてありえない」と思うかもしれません。
実は、私もかつてはそう思っていました。
仕事で上司に「資料を作って」と言われると、「内容に漏れがないか」「ミスを指摘されたらどうしよう」と不安になり、細かい部分まで徹底的に調べたりチェックしたりして膨大な時間をかけていました。
ところがある時、時間をかけて完璧だと思って提出した資料に対して上司、
「あー、こういう感じじゃないんだよねー」と言われてあっさり却下。
私の「完璧」は上司の考える方向性とズレていました。
その後、「完璧じゃなくてもいい、まずは出してみよう」と割り切って、完了主義にシフトしました。
不備があっても「まあいいか」と受け入れ、上司のフィードバックで修正するスタイルに変えてみました。
確かにミスや不備を指摘されることは増えましたが、指摘されたことを直して提出したらそれで完了。
結果的に時間も労力もはるかに少なくて済むようになりました。
仕事だとこういった経験をした人は多いのではないかと思います。
実は人生でも同じです。
「やってみたい趣味があるけど、いま始めても十分な時間が取れないから時間に余裕ができてからにしよう」
「新しい副業を始めるとき、完璧なスタートを切れるようにちゃんと勉強して資格も取ってからにしよう」
なんて考えていないでしょうか。
では、「時間に余裕ができたとき」はいつでしょうか?どれくらい時間に余裕ができたらそうだと言えるのでしょうか?始めるのにそれだけの時間は必要でしょうか?
ちゃんと勉強ができた状態は何をどれだけ学んだ状態でしょうか?その知識と資格は必要でしょうか?
完璧主義だと「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、あれこれ準備をしようとしてしまいます。
でも、完了主義なら「とりあえずやってみよう!」と一歩踏み出せる。
失敗したらしたで、「次どのように行動すればよいか」が分かり次の行動がしやすくなります。
とはいえ、完璧じゃないと不安で・・・という方のために完璧主義を手放すためのコツを3つご紹介します。
- 「60%でOK」と決める
100%じゃなくても、6割できたら進めてみましょう。意外とそれで十分だったりしますし、あとから手直しをすれば良かったりもします。 - ミスを「学びの機会」と捉える
失敗しても「こうやればいいということが分かった」とポジティブに考えると、気持ちが楽になります。 - 何が完璧かは人によって異なると考える
完璧の基準は人それぞれ。私が完璧だと思っても、相手にはそうじゃないこともあります。完璧を追い求めるより、まず行動することを優先しましょう。
何かを完璧にしたいという完璧主義は時に最高のものを作り上げるのに役立つ考え方です。
でも、自分を変えたい、新しいことを始めたいと思っている場合は完了主義の考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
「まずやってみる」で一歩踏み出すことから新しい人生が始まります。
あなたの人生を応援しています。