小さい変化から始める
このブログを読んでくださっているあなたはきっと人生を変えたいと思っているのではないかと思います。
そんなあなたにおすすめしたいのが、自分の日常生活の中の小さいことを小さく変えていくということです。
「日常生活の小さいことを変えたところで本当に人生が変わっていくのか」
「人生を変えていくためには大きな変化を起こさなければいけないのではないか」
と思われるかもしれません。
その気持ちはよくわかります。
私自身、
「一気に成功してお金持ちになりたい」
「今すぐ人生を大きく変えたい」
という気持ちが根強く残っています。
もちろん大きな変化を起こして一気に人生を変えていくことが悪いわけではありません。
そうやって人生を変えていった人もいるでしょう。
しかし、急激に変化をさせることにはデメリットがあります。
それは変化が定着しにくく、元の状態に戻りやすいということです。
1ヶ月で一気に5kg 痩せることを目標にして ハードなダイエットをして1ヶ月で5kg 痩せることができたけれど、ダイエットがおわったら暴飲暴食をしてすぐにまた元の体重に戻ってしまった、なんて話は聞いたことないでしょうか。
私たちの脳は急激な変化を「危険」と捉え、元の状態に戻そうとします。たとえば、急激なダイエットで体重を落とすと、体は「飢餓状態」と判断し、食欲を増して元の体重に戻そうとします。
これがリバウンドの原因です。
困った働きだと思われるかもしれませんが、元の一定の状態を保とうとする働きは生物の生命維持にとって必要不可欠です。
例えば 体温の維持。私たち人間の体温は常に36度前後の一定の体温に保たれています。
これは暑いところでは汗をかき、寒いところでは筋肉を収縮させるという反応によって維持されています。
私たちの体は こういったことを無意識でやってくれていて、そのおかげで 私たちの体温は常に一定に保たれています。
このように私たちにとって必要不可欠な働きが、急激な変化に対しては良くも悪くもブレーキをかけてしまうのです。
一方、小さい変化なら、脳は「危険」と感じにくく、受け入れやすくなります。
例えば、あなたが通勤の時にいつもは駅でエスカレーターを使っていたのを、階段を使うように変えたとします。
エスカレーターを使うのと階段を使うのでは時間はほとんど変わりませんし、健康であればほとんど体力も使いません。
効果としても、1日階段を上ったところで体重が減るわけでもありませんし、足に筋肉がつくわけでもありません。
だからこそ、脳は「現状維持にとって大した変化ではない」と認識して、「駅でエスカレーターを使わずに階段を使う状態」を受け入れてくれます。
すると、今度は脳が「駅でエスカレーターを使わずに階段を使う現状」を維持しようとしてくれて、あなたは頑張らなくても「駅でエスカレーターを使わずに階段を使う現状」を続けることができるんです。
それだけではありません。
駅で階段を使うのをしばらく続けていると、体調や気持ちに少しプラスの変化が出てきたのを感じられて、駅だけでなく会社でも使ってみようかなと自然と思うようになってきます。
そこで会社でもエレベーターではなく階段を使って上る習慣を取り入れてみようとしますが、その頃には階段を使う状態が脳にとって現状になっているのですんなりと受け入れてくれるのです。
そして、そのサイクルの繰り返しでいつの間にかハードな運動習慣を継続することができるようになってくるのです。
いかがでしょうか。
ここまで、「日常の小さいことを小さく変えること」のメリットをお伝えしてきました。
誤解のないようにお伝えしておきますと、私は転職、起業、転居といった「大きな変化」を否定したいわけではありません。
伝えしたいのは、様々な状況による制約があってそういった大きな変化を起こすことができなかったとしても人生を変えていくことができるということです。
小さい変化は効果が出るまでに時間がかかるというデメリットがありますが、着実にあなたの人生を良い方向に変えてくれます。
本やインターネット上で色々な人が小さな良い習慣を紹介しているので是非 参考にしてみてください。
「これくらいなら自分でもできそうだ」と思うことなら何でもOKです。
ぜひ実践してみてください。
あなたの人生を応援しています。