まずは理想を描くことから
こんにちは。
今回は、「自分の理想をイメージすること」についてお伝えしたいと思います。
あなたは、理想の人生や状態を具体的にイメージしたことがありますか?
実は、ありきたりかもしれませんがこれが人生を変えるために重要なことです。
「あなたの理想の状態はどんな感じですか」と尋ねると、多くの人は驚きます。
そして理想の状態をすっとばして「今の制度だと~」「上司が~」「家族が~」と自分を取り巻く環境について言及し出ます。
多くの人が、自分の理想を考える前に、目の前の環境や制約にばかり目を向けて、そこで考えが止まってしまうんですね。
でも、環境や制約にばかり注意を向けていても、状況は何も変わりません。
確かに環境や他人を変えることは難しいですが、「上司がこうだからできない」「制度がこうだから難しい」と言い続けていても、それはただ現状を説明しているだけで、何も変わっていきません。
では、なぜ変えていこうという気にならないのでしょうか。
それは「自分の理想」をイメージできていないからなんです。
何かを変えようと思っても変えた後のイメージがなければ変えられないですよね。
例えば、部屋の模様替えをしようと思っても、「この机はここからこっちに持っていく」「ベッドはこの向きからこっち向きに変える」などと決めなければ模様替えはできませんよね。
それと同じです。
「いやいや、こうなったらいいというイメージは持ってるよ。この上司がいなくなったらいいってずっと思っているよ」
と思うかもしれません。
でも、そのイメージはどれだけ明確になっていますか?
その上司がいなくなったらどんな上司が来ていますか?
新しい上司は部下に対してどのようなかかわり方をしていますか?
新しい上司のかかわり方に対して、あなたはどのように応えていますか?
どうでしょう。
明確なイメージを持てていたでしょうか。
すると今度は
「今の上司を異動させて新しい上司を誰にするかを決めるのは自分の力ではできないのだからそんなことを考えても無駄なのでは?」
と思うのではないでしょうか。
確かにその通りにすることはできないかもしれません。
しかし、理想の上司のイメージを描いたことで、
・実は今の上司は理想の上司の条件をほとんど満たしていたけれど1点だけ受け入れがたい部分があって、そのせいでその上司のすべてを嫌いになっていただけだった
・隣の部署のぱっと見さえない上司が実は理想の上司の条件を満たしていた
なんてことが分かって、自分の視点を変えてみたり、異動願いを出してみたりといった対処ができるかもしれません。
ということで、現状を変えたいのであれば、まずは理想の状態を具体的に描くことから始めてみましょう。
たとえば、
毎朝6時に窓から差し込む朝日を浴びて、すっきりした気分で目をさます。
8時に出社してエネルギッシュに仕事に打ち込んでいる。
18時には帰宅して、家族一緒に笑顔で晩御飯を食べている。
こんな状況を細かく、鮮明に描いてみてください。
理想の状態をイメージすることで、「それを実現したい」という強い動機が生まれます。
次に、その理想にたどり着くために、どんな制約があるかを考えてみましょう。
たとえば、「時間がなくて新しい挑戦ができない」「スキルが足りない」といったことが浮かぶかもしれません。
でも、ここで大切なのは、その制約が本当の制約なのかを見極めること。
実は、制約だと思っていたものが、実はそうではなかった、ということがよくあります。たとえば、「時間がなくて挑戦できない」と思っていたけど、よく見直してみると、SNSやテレビに使っている時間を減らせば十分な時間を作れる、なんてことも。
私自身も、かつては「会社の仕事が忙しくて時間がない」と環境のせいにして、自分のやりたいことを後回しにしていました。
でも、あるとき「本当に時間がないのか?」と自問してみたんです。
すると、実は自分が「やらなければならない仕事がたくさんあるから」という理由を言い訳にして、行動を起こすことから逃げていただけだと気づきました。
そこから一歩踏み出してみると、意外と制約は乗り越えられるものだったんです。
他の人に頼んでみたらあっさり引き受けてくれたり、確認してみたら実はやらなくても良い仕事だったということが分かったり。
制約だと思っていたものにばかり目を向けていると、時間だけが過ぎていきます。
それって、もったいないですよね。
あなたは「環境が悪いから」「状況が整っていないから」と言い続けていませんか?
自分のやりたいことから目をそらし続けるのは、もうやめませんか?
あなたには、理想の人生を創る力があります。
まずはあなたの理想の状態を描きましょう。
あなたの人生を応援しています。