自分に感謝する

こんにちは。ライフコーチの岡本です。

近年、心理学の研究によって「感謝」の持つ力が注目されています。
感謝の気持ちを持つことは、私たちの心と体に驚くほどポジティブな影響を与えることが分かってきました。

例えば、感謝をすることで幸福感が向上し、ストレスや不安が軽減されます。また、
感謝の気持ちを他者に伝えることで人間関係が強化され、信頼感やポジティブなコミュニケーションが増えることも明らかになっています。
さらに、感謝は脳にも影響を及ぼし、前頭前皮質の活動を活性化させて感情の調整能力を高めるとされています。

このように、感謝は「される側」よりもむしろ「する側」にとって大きなメリットがあります。

ところが、私たちは小さい頃から「感謝しなさい」と口うるさく言われてきた経験から、「感謝はしなければならないもの」「させられるもの」というネガティブなイメージを抱いてしまいがちです。
私自身、子供の頃に「感謝しなさい」と言われるたびに、「うっとうしいなぁ」と感じていました。
なぜそう感じるのか考えてみると、求めてもいないことを「あなたのためだから」と無理やり押し付けられ、感謝を要求された経験が影響しているのかもしれません。
また、そもそも感謝される機会が少なかったことで、「なんで自分ばっかりが感謝させられるんだ」と感謝すること自体に抵抗が生まれる場合もあるでしょう。

でも、せっかく心理学で明らかにされた感謝の素晴らしい効果を享受できないのは、もったいないですよね。
では、どうすれば「感謝すること」を受け入れられるのでしょうか。

その答えは、「まず自分に感謝すること」です。

あなたは毒親の影響で今も苦しんでいるかもしれません。
夢を追い求める気持ちをドリームキラーに否定されて、やりたいことに踏み出せなくなった経験が過去にあるかもしれません。
劣悪な職場環境でつらい思いをしながら働いてきたかもしれません。

それでも、あなたは今まで生きてこられました。
あなたの身体は、あなたと共にこれまでの人生を歩んできてくれました。
そんな自分自身と身体に、「今までありがとう」と伝えてみてはどうでしょうか。

最初は「ありがとう」と伝えることがわざとらしく感じるかもしれません。
それでもOKです。

あるいは、「お前のせいでこんな人生になったんじゃないか!」と怒りがこみあげてくることもあるかもしれません。
それもOKです。
その気持ちに耳を傾けてあげてください。

自分への感謝は、今の自分を認め、受け入れることから始まります。
怒りや悲しみも含めて、自分がここまで頑張ってきたことを振り返ってみましょう。

例えば、毎日寝る前に「今日も一日頑張ってくれてありがとう」と自分に声をかけてみるのはどうでしょう。
あるいは、過去の自分をイメージして、「ありがとう」と伝えるのも良いですね。

あなたの人生を応援しています。

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